鶯籠(とりかご)が、6月22日(土)に東名阪ツアー2019夏「若者のすべて」in SHIBUYA CLUB QUATTROを開催した。
鶯籠(とりかご)は、5人組の女性アイドルグループだ。見た目は可愛らしく、ビジュアルだけで言えばアイドル界でもトップクラスと言っても良いだろう。
しかし、世間的なアイドルのイメージとは大きく違っている。楽曲の重厚さもライブの熱気もだ。
もしも、一般的なアイドルオタクが何も知らずに鶯籠のライブを観てしまったら、その迫力に圧倒され昇天することだろう。
今回潜入してきたライブは、Executive Producerである駄好乙(たむこ)の1ヶ月振りの復帰ということもあり、凄まじい熱量だった。
会場となった渋谷CLUB QUATTROは、新人アーティストの登竜門と言われる、800人キャパの比較的小さな箱だ。
内装は新しく、とても綺麗で、ロッカーも沢山あった。ステージは高く、観客側の後部も一段高くなっているため、ライブの観やすさも素晴らしかった。
チケットは、優先入場チケット(整理番号no.1~300) が¥3,500円、一般入場チケット(整理番号no.301~)となっており、事前に優先入場券を購入して行った。
入場後のフロア前では、スタッフが新曲『楽園』の手書き歌詞カードを配っていて、地下アイドル感が満載だった。
女性は、なんと入場無料(チケット購入後、会場で返金)で、2SHOTサイン入りチェキ券ももらえるという大盤振る舞いだ。
客層的には、男性が9割超で、女性はチラホラといった感じだったので、何とかなるのだろう。
アイドルオタクというよりは、ロック好きといったやんちゃな見た目(ロン毛、パーマ、刈り上げ)の方が多い印象だった。(もちろん普通な見た目の人もいるので、ご安心を)
周りの客から盗み聞きしたところ、整理番号は購入順ではなく、ランダムとなっているらしく、今回は70番代で早々と入場ができた。
キャパに対しての客入りは、8割程と言った感じで、当日券も出ていた。
これから追いかけるには、今が最高のタイミングではないだろうか。
エキセントリックなオープニングアクト
6/22(土)東名阪クワトロツアー初日
渋谷CLUB QUATTRO公演O.Aとして🐧駄好乙の母とネパール人カレー研究家のKHADOKA氏との対談が決定!(※駄好乙の母はシルエットでの出演)
🐧対談内容🐧
「日本のカレーライスのルーツ」
「富士山3,776㍍ vs エベレスト8,848㍍」
「プロレス」お楽しみに…🐧! pic.twitter.com/kJJch6l0Dc
— 鶯籠 (@toricago_O) June 19, 2019
オープニングアクトは、駄好乙(たむこ)ママとネパール人カレー研究家のKHADOKA氏(スタッフ)が対談するという他のグループでは絶対聞くことができない斬新な企画だった。
初めに、ネパール人カレー研究家のKHADOKA氏(スタッフ)が登場し、観客と共に駄好乙(たむこ)ママを呼び込んでスタートした。
駄好乙(たむこ)ママは、ポムポムプリンの着ぐるみ(※下記イメージ画像)にサングラスとマスクを着けて、登場した。
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画像引用:Amazon.co.jp
衣装については、駄好乙(たむこ)からの指令とのこと。
駄好乙(たむこ)ママは、可愛らしく、よく通る声で、20分以上に及ぶトークで大いに会場を盛り上げた。
このママにして子ありというような、駄好乙(たむこ)の狂気的なパフォーマンスのルーツを知ることができた気がする。
○駄好乙(たむこ)ママトーク内容まとめ
・カレーは、駄好乙(たむこ)もよく作ってくれる。ルーが無くても、カレーになるそう。
・プロレスの大ファンで、10年以上追っかけをしている。全日本プロレスがメインで、ジャンボ鶴田や三沢光晴、小林健太のファンである。若いときには、一緒にボウリングに行ったこともあるそう。外人選手なら、スン・ハンセンのファンである。泊まったホテルが一緒になったこともあり、ご飯に誘われたこともあるとか。
・THE ALFEEの大ファンで、ファン歴は36年。年間15本ほどライブに行っている。
ライブ本編
初めに、PINOCO・からあげ・ばんぱいあ・点点のメンバー4人が登場し、からあげの仕切りでオープニングトークが展開された。
続いて、4人と観客の呼び込みで、タオルをお腹に巻いた駄好乙(たむこ)が登場し、「おかえり~」という大歓声に包まれた。
駄好乙(たむこ)からは、お休み中には、メンバーに手紙を書いたり、Twitterにへばりついて過ごしていたと語られ、4人のメンバーからは、MCである駄好乙(たむこ)がいなかったことでそれぞれが成長できたと語られた。
特にPINOCOが放った「この5人が1人でもかけたら、売れないと思っている」という言葉にグッときた。
ライブに先立ち、点点から諸注意がアナウンスされた。
そして、ついにライブ本編がスタート。
駄好乙(たむこ)の不在で、封印されていた楽曲がふんだんに披露された。


オープニングを飾った曲は、I cAn Flyだった。数少ない駄好乙(たむこ)パートのある楽曲で、会場のボルテージが一気に高まり、ステージセンターには、リフトでファンが押し寄せた。
続くEMOTIONALでは、鶯(うぐいす)MIXと呼ばれる鶯籠(とりかご)オリジナルのコールが炸裂し、ステージとファンの一体となっていった。(※ちなみに駄好乙(たむこ)が解説動画を挙げているので、参考にしてほしい)
#鶯MIX pic.twitter.com/dz6JTA3ZQR
— 鶯籠 (@toricago_O) April 15, 2018


そして、鶯演技(ほけきょえんぎ)・鶯籠茶(おうろんちゃ)と鶯籠が誇るロック全快なキラーチューンをたたみ掛け、さらに勢いを加速させていく。
鶯籠茶(おうろんちゃ)では、サビでフロアに巨大サークルが発生し、熱狂の渦を巻き起こした。
マジで5℃ぐらいは温度が上がっただろう。



中盤では、summer snow・無茶しやがって・・・の黄金ローテが披露され、PINOCOの「久々のライブなのに無茶しやがって」という台詞に会場が大いに湧き上がった。
鶯籠のライブでは、決して笑顔ばかりを振りまくものではない。
振り付けや表情から楽曲のストーリー性が感じられ、ときに力強く、ときに切ない雰囲気が魅力的だ。



終盤には、自分で蒔いたの。種を。から怒濤の6曲演奏となった。
Twitterで一部ライブ映像が公開されているので、ぜひ観て欲しい。
#ESCAPE#渋谷クラブクワトロ#鶯籠 pic.twitter.com/hTUtp2wSqv
— 鶯籠 (@toricago_O) June 22, 2019
GOMIBAKOでは、PINOCOが「駄好乙、おかえりーー」という絶叫と共にフロアへダイブ。
曲終わりには、恒例の卍・卍・マジ卍の大合唱となった。
#GOMIBAKO#渋谷クラブクワトロ#鶯籠 pic.twitter.com/iMLlbxBxX1
— 鶯籠 (@toricago_O) June 22, 2019


6曲連続演奏の最後は、駄好乙が1番輝く曲と言っても過言でない鶯肌(とりはだ)が披露された。
駄好乙パートでは、ステージセンターにこの日1番の巨大リフトが押し寄せ、汗だくになるような凄まじい熱気に会場全体が覆われた。
#鶯肌#渋谷クラブクワトロ#鶯籠 pic.twitter.com/EcBBCaqHqX
— 鶯籠 (@toricago_O) June 22, 2019
本編最後には、新曲の『楽園』と『若者のすべて』の2曲が披露された。
メンバーからの「コールや掛け声はせずに、静かに聴いて欲しい」という呼びかけられ、演奏された。
楽園は、ギターサウンドが多い鶯籠では珍しいピアノロックの楽曲だ。
そして、ツアータイトルでもある若者のすべては、初めて自分達のことを歌ったという楽曲だ。鶯籠の今・過去・未来が詰まっている。
メンバーは友達ではなくて、競い合うライバルだけど、仲間で友達より大事な存在なのだと語られた。
『若者のすべて』は、鶯籠の曲で唯一振付けが無い。
曲の冒頭ではステージの真ん中に1人で椅子に座る駄好乙に、メンバーが1人づつ寄り添っていくという演出には、目頭が熱くなるものがあった。


鶯籠のライブを観るのは、初めてだったが、完全にハマってしまったようだ。
ちなみに、鶯籠のライブ後には、特典会が開催されている。
1,000円でメンバー1人とチェキがとれ、45秒ほどお喋りができる。
自分は、ライブを観てばんちゃん(ʚ✞ばんぱいあ✞ɞ)推しとなったため、チェキを撮ってきた。
ばんちゃんとチェキを撮ると、手にお絵かきもしてくれる。
これは、満足度が滅茶苦茶高い。話すことがなくても基本的にメンバーがリードしてくれる。
さらに、2,000円でメンバー全員とのチェキがとれ、スタッフのカメラか自分のスマホかを選ぶこともできる。
鶯籠のライブに行った際には、ぜひ特典会まで行くことをオススメする。
現場からは以上。
セットリスト
【本編】
1.I cAn Fly
2.EMOTIONAL
3.霞
4.鶯演技(ほけきょえんぎ)
5.鶯籠茶(おうろんちゃ)
6.キレる
7.JAM
8.summer snow
9.無茶しやがって・・・
10.頻く頻く(しくしく)
11.自分で蒔いたの。種を。
12.潰れたトマト
13.ESCAPE
14.嘴(くちばし)
15.泪(なみだ)
16.GOMIBAKO
17.鶯肌(とりはだ)
18.楽園
19.若者のすべて
【アンコール】
20.1995 A.D.
21.キラキラ光る
22.EMOTIONAL
写真提供いただいた方々
素晴らしい写真をありがとうございました。