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【データで紐解く! M-1 2020優勝予想】

どうも、Mー1は冬の季語だと思ってるぷにたま(@raigar)です。

今年もM-1の季節がやってきましたね。

毎年この大会を観ずには年を越せないと思うほど、本当に楽しみなイベントです。

昨年は、初出場で当時無名だったミルクボーイが歴代最高得点(681点)を獲得して優勝し、最終決戦に進出したコンビ3組に加え、4位の和牛までが650点以上の高得点を叩きだしたことで、M-1史上最高の大会と言われました。

大会直後には、日本中のスーパーでコーンフレークが売り切れになるほど話題になりましたよね。

今年の決勝戦出場者は、最終決戦進出経験者が不在で、非吉本から3組の初出場となったことで、誰が優勝してもおかしくない混戦だと予想されています。

映画館で準決勝のライブビューイングを観ましたが、どのコンビもすっごく面白くて、観客の笑い声が途絶えることがないほどでした。

今回は、そんな混戦が予想されるMー1 2020の優勝予想を過去のデータから導きだしてみたいと思います。

 

M-1 過去5年データ

今回、過去のデータを調べるにあたって、Mー1復活後の2015年から5年間の最終決戦進出コンビのデータを集計してみました。

理由としては、2001年~2010年のM-1が結成10年以内の若手漫才師を対象とした漫才のコンテストであったのに対して、2015年に復活したM-1から出場資格が結成15年以内に延長されたことから、過去5年のデータに絞っています。

それでは、過去のデータから優勝候補を紐解いていきましょう。

 

M-1は吉本興業の独壇場!?

そもそもM-1グランプリは、2001年に島田紳助が「漫才への恩返し」と「漫才師を辞めるきっかけを与える」ことを目標に企画した吉本興業主催の漫才コンテストです。

そのため、圧倒的に吉本興業のコンビが強い大会となっています。

過去5年間の最終決戦出場者15組のうち、なんと14組が吉本所属です。

さらに、過去5年間の全出場コンビを吉本or非吉本に分けてみたものがこちらです。

 

出場コンビは、やはり吉本の方がかなり多いですが、それでも非吉本のコンビも10組出場しています。

しかし、2019年のぺこぱの3位以外には1組も最終決戦に進出が出来ていないんです。

最終決戦進出を逃した非吉本芸人の中には、メイプル超合金やカミナリ、トム・ブラウンなどMー1をきっかけに一躍人気者になった面白いコンビが多数いるのに、

どうして非吉本芸人は、なかなか最終決戦に残れないのでしょうか。

 

その理由は、王道しゃべくり漫才ではないからだと考えています。

Mー1決勝に出場してくる非吉本芸人を大別すると、ほとんど2パターンに当てはまります。

1つ目は、独特のキャラや個性を生かした漫才です。

例を挙げるなら、メイプル超合金 ・ タイムマシーン3号 ・ トム・ブラウンなどはこのパターンかと思います。

2つ目は、唯一無二な漫才システムによる漫才です。

これも例を挙げるなら、ハライチ「ノリボケ漫才」 ・ カミナリ「どつき漫才」 ・ぺこぱ「全肯定漫才」などがあるかと思います。

M-1というコンテストにおいては、ミルクボーイが歴代最高得点を獲得したように、やはり王道しゃべくり漫才が高い評価を得やすいわけです。

だからこそ、非吉本芸人のコンビが苦戦し、吉本芸人の活躍が目立っているんだろうと思います。

 

コンビ歴10年以上が強い

2015年に復活したM-1から出場資格が結成15年以内に延長されたことで、コンビ歴10年以上の実力を積んだ中堅コンビの活躍が目立っています。

過去5年間の最終決戦出場者の平均コンビ歴は、11.2年となっています。

最終決戦に出場した15組のうち、10年未満だったのは霜降り明星とミキのたった2組だけなんです。

 

優勝するための3大要素

ここからは、M-1で優勝を勝ち取るための大事な要素が3つを紹介しています。

運(=ネタ順)

過去5年の最終決戦出場者のネタ順の構成は、5年続けて前半から1組+後半から2組となっています。

なお、前半のネタ順で最終決戦に残ったのは、決勝進出2回目以上もしくはその年の優勝コンビです。

このことからも、前半のネタ順はかなり不利で、後半のネタ順を引けるかどうかが非常に大事です。

2017年大会から導入された「笑神籤(えみくじ)」システムにより、ネタ順が完全ランダムの抽選順になっており、

1組目のネタ順の順位に限っていえば、2015年から7位・5位・8位・9位・10位と一度も最終に残ることができていません。

少なくとも1組目だけは絶対に引きたくないところですね。

どんなに面白いネタでも順番や流れによって採点に影響が出てくるので、とにかく運が大事です。

ちなみに、笑神籤(えみくじ)導入後は、3年連続で決勝初出場組が1組目に当たっており、今年もそのジンクスが継続されてしまうのかにも注目です。

 

実力(=ネタの面白さ)

これは、当たり前のことなんですが、何やかんやいってもネタが面白いことが1番です。

ただ、M-1グランプリは、あくまでも漫才コンテストです。

限られた4分というネタ時間の中で、テンポの良さ・笑いの手数・間の取り方なども大事で、話芸のプロとしての地肩の強さを試されます。

それで言うと、昨年のM-1で、見取り図の盛山さんがおもいっきり噛んだ時に、とっさに「すいません、お昼爆竹食べました」と言える地肩の強さは印象的でした。

また、伏線を散りばめて最後にしっかり回収していくようなネタの構成力や、勢いに乗ってたたみ掛けていくようなネタの爆発力も高得点のポイントになってきます。

 

新鮮さ(=ネタの斬新さ)

この表を見てのとおり、吉本の初出場組から4組も優勝が出ています。

トレンディエンジェル(2015年)、とろサーモン(2017年)、霜降り明星(2018年)、ミルクボーイ(2019年)は、いずれも初の決勝進出にして優勝を果たしています。

それに対して、吉本の2回以上組は上位に食い込みはするものの優勝は、銀シャリ(2016年)のみとなっています。

この理由としては、ネタのスタイルを既に知られてしまっていることで、ネタの新鮮さが失われてしまうことが大きいのかなと思います。

ちなみに、2016年の吉本からの初出場組としては、アキナが出ていました(5位)が、1組目という不利が無ければ、もっと上位に食い込んでいたかもしれません。

やはり、新鮮なネタを披露できる初出場組は、かなり有利で、なおかつそれが斬新なネタであれば、より高得点を獲得できる可能性があります。

 

優勝予想

以上のデータからM-1 2020の優勝予想をしてみました。

やはり、吉本勢が今年も強いのではないかと考えています。

◎(本命) アキナ

○(対抗) オズワルド

▲(単穴) 錦鯉

△(連穴) ニューヨーク、敗者復活組(ぺこぱor金属バット)

まず、優勝予想の本命は、アキナ(吉本:4大会ぶり2回目)を選びました。

アキナは、2012年結成にはなっていますが、芸歴的には銀シャリや和牛と同期の実力派中堅コンビです。

芸人としての地肩の強さは、今回出場の中でもトップレベルなんじゃないかなと思います。

ボケの山名さんは、実は「アインシュタイン」の河井ゆずるさんと「河井山名」というコンビを組んでおり、その後「ソーセージ」というトリオを経て、現在のアキナになりました。

アキナは、キングオブコント決勝に2度、M-1決勝に2度目の出場とオールラウンドなコンビです。

2019年のM-1や今年のキングオブコントには不参加で、今回の大会に照準を合わせてかなりネタを磨き上げてきており、フレッシュな状態のネタを披露できるであろう点も期待が持てます。

コント畑で培った演技力や細やかな表情の変化を生かした軽快な漫才が実に秀逸で、準決勝でもかなりウケていたので、優勝する可能性が1番高いのではないかと予想しています。

 

次に、対抗はオズワルド(吉本:2年連続2回目)です。

オズワルドは、2014年結成の若手コンビです。

おぎやはぎに強い影響を受けた「東京漫才」は、シュールなツッコミが特徴で、スローテンポと間が何とも心地良いんです。

昨年は、歴代最高点をたたき出したミルクボーイの次の出順だったこともあり、インパクトにかけた印象がありましたが、準決勝を観て今年のオズワルドは進化していると思いました。

「静」と「動」の強弱が抜群で、昨年度よりも格段に爆発力が上がっているので、優勝候補として期待しています。

 

単穴としては、錦鯉(SMA:初出場)です。

未知数な初出場組から1組食い込んでくるのではないかと思い、予想しました。

錦鯉は、ハゲと裸ばかり売れてる事務所こと、ソニーミュージックアーティスツ所属のコンビです。

2012年結成ではありますが、長谷川雅紀(まさのり)さんにいたっては、来年で50歳を迎える大ベテラン芸人で、同期にはタカアンドトシやブラックマヨネーズなどがいる世代です。

錦鯉の漫才は、とにかく”底抜けに明るくてアホな”まさのりさんをシンプルな力強いワードでつっこむというスタイルで、何も考えずにただただ馬鹿らしくて笑えます。

準決勝では、大トリをかざり、その日1番の大爆笑を巻き起こしました。

2人とも芸歴20年以上で、50歳を過ぎてもまだM-1に出られるというのも面白いですが、純粋にいい加減売れて欲しいという願いをこめて、一気に優勝してブレイクというのを期待しています。

 

以下、ニューヨークと敗者復活組を最終決戦進出候補と予想しています。

ニューヨークに関しては、ネタのチョイスと運(ネタ順)次第かなと思います。

最後に、例年強さを見せる敗者復活組については、人気投票になりやすいことから、4年連続で前年に決勝進出しているコンビが復活しています。

その傾向でいくと、ぺこぱ・からし蓮根・インディアンスが該当になりますが、準決勝のウケからして本命はぺこぱかなと思います。

また、お笑いファンや関西圏で根強いファンを持つ金属バットも復活の候補かなと思います。

もしも、金属バットが決勝に上がった場合は、波乱を起こすこともあるのではないでしょうか。

敗者復活戦の行方にも目が離せませんね。

 

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punitama
毎日楽しいことをしていきたいと思いながら、人の真似ばかりしています。 アイドル現場や競馬場にちょくちょく出没しています。