楽曲紹介

【等身大の歌詞が沁みる。BiSHのモモコグミカンパニー作詞曲10選】

 

どうも、ぷにたま(@raigar)です。

最近、BiSHの勢いが本当に凄いですよね。

Mステ、アメトーーク、全国ホールツアーときたら、今年の紅白も夢じゃないよなって思います。

 

そんな破竹の勢いのBiSHを語る上で欠かせない要素が、メンバーによる等身大の歌詞だと思うんですよね。

アイドルってどこかで大人に作られた感があって、ある程度は虚構や偶像みたいな要素が含まれてるけど、むしろBiSHはそんな雰囲気をぶち壊し、真逆を突っ走ってきたグループなんじゃないかなと。

特にBiSHの中で一番多くの作詞をしているメンバーと言えば、モモコグミカンパニー(以下、モモカン)ですよね。(※2020年1月時点で17曲あります)

今回は、そんなBiSHの名作詞家モモカンの作詞楽曲10選を紹介していきたいと思います。

 

モモコグミカンパニーのプロフィール

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・誕生日:1996年9月4日(母親の誕生日は10月23日で渡辺淳之介と同じ)
※2020年元旦のCDTVでねずみ年だと言ってしまう

・血液型:O型

・身長:147cm

・出身地:東京都

・担当:あまのじゃく

・ファンの俗称:ももこ組

モモカンは、本をこよなく愛し、世界一するめが似合うアイドルです(笑)

あまのじゃくな思想家であり、噛めば噛むほど、知れば知るほど、彼女の人間臭いところが溢れてくる不思議な魅力を持っています。

元々は普通の大学生だったモモカンがBiSHに加入したきっかけは、オーディションに自ら参加してアイドルになりたい女の子を観察したいという、謎な興味本位でした。

『背が低い。すぐ顔が赤くなる。運動音痴。方向音痴。』

昔は自分の変なところが大嫌いで、どれだけ頑張っても不器用さが隠せないと著書「目を合わせるということ」で本人は語っていますが、それこそが彼女の等身大であり、個性であり、魅力でもあると思います。

アイドルとしては、歌もダンスも決して上手いわけではないし、声も低くてアイドルっぽくは無い。

だけど、誰よりも優しくて周りに気を遣いすぎたり、感情を素直に吐き出せなかったり、ふとした一言に傷ついて眠れなくなったりとなんとも格好悪くて人間臭いんです。

だからこそ、彼女が書く詞は、格好つけていない等身大のものであり、聴く人の共感を得られるんだろうなと思っています。

 

 

モモコグミカンパニーの作詞曲10選

自然と踊り出しちゃう曲「DA DANCE!!」

BiSHの曲の中で、最もモモカンが主役になる曲と言っても過言ではないですね。

淡く切ない恋模様を愛らしく描く恋愛ソングです。

モモカンの歌い出しで、独特で癖になるミディアムテンポから繰り出される「ダンスしようよ~」というキラーフレーズが耳に残ります。

一度でもライブで聴いたら、グッと心を掴まれること間違い無しです。

清掃員(ファンの総称)が一緒になって楽しめるライブ定番曲ですね。

 

 

奇才溢れるなんか凄い曲「ぴらぴろ」

「雑草がさっそうにぴらぴら」とか意味わかんない歌詞だらけだけど、強烈なインパクトのあるなんか凄い曲です。

この曲はめちゃくちゃ韻を踏んでて、言葉遊びが面白い。

ラップっぽい歌詞なんですよね。

「ぱーぴらぴー」っていうサビの部分は、仮歌で入っていたのをそのまま生かして残してるんですよ。

 

勇気がもらえる応援曲「デパーチャーズ」

モモカンが身近な人を救いたい思って書いた曲で、特に思い入れのある曲として挙げています。

サビの「たかが運命なんてもんは変えていける気がするんだ」というパワーフレーズに何度も勇気をもらいました。

 

社長の渡辺氏には、「たかが」の部分は自分には出てこなかった言葉だと言わしめています。

 

 

幸せじゃない人を救いたい曲「ウォント」

「DA DANCE!!」に続くモモカンなりの恋愛ソングです。

モモカンが書く恋愛ソングは、基本的に失恋の曲なんですよ。

OTOTOYのインタビューでは、以下のように語っています。

私失恋の曲しか書けなくて。聞いてる人が共感できるとか、幸せじゃない人が聞いて幸せになれるような、救ってあげられるような歌詞が好きなんです。私自身ストレス発散の為に曲を聴くことが多いから、聴いて元気になれる曲がいいなと。

(引用元:OTOTOY

 

なんとも不器用だけど、モモカンらしさが詰まってます。

心にスッと入ってくる曲「KNAVE」

モモカンとJxSxK(渡辺淳之介氏の作詞家としてのクレジット)共作した曲です。

この「KNAVE」という曲は、聴く人それぞれによって捉える歌詞の意味も雰囲気も変わってくるような不思議な曲です。

歌詞だけを読むと何とも切なくてメランコリックな気持ちにさせますが、ブルーハーツっぽい軽快なアレンジは叙情詩的だし、振付を見れば、可愛らしく牧歌的な雰囲気さえも感じさせます。

mumoのインタビューでは、セントヒチロ・チッチが以下のように語っています。

「KNAVE」は、聴いていて“優しいけど切ない”歌詞をモモコが書いてて、考えながら聴いていると勇気をもらえる曲だなって思います。心にスッと入ってくるんですよ。このアルバムは強い曲が多いですけど、それを緩和してくれている感じです。

(引用元:mu-mo

最近では、ライブでほとんど観ることが無くなりましたが、隠れた名曲ですね。

 

 

全編英語で作詞した曲「summertime」

モモカンが初めて、英語での作詞に挑んだ曲です。

モモカンは名門のICU(国際基督教大学)出身だけあって、文才だけでなく、英語も見事に使いこなす秀才ですね。

カラッとした空に響き渡るような軽快なメロディーが印象的です。

 

 

アユニ・Dをモデルにした曲「Marionette」

この曲はモモカンが加入したばかりのアユニをモデルにして書いたと言われています。

歌詞の”お人形”というフレーズが印象的です。

アイドルは、理想的な偶像を演じる人形みたいだという意味が込められています。

 

 

BiSの名曲を連想させる曲「Nothing」

この曲では、「孤独が運命」「理想主義」「夢想家」など、初期BiSの名曲「FiNAL DANCE」の歌詞を多数引用しています。

この歌詞は、WACKオーディションで合宿に参加して頑張っていたアイナ・ジ・エンドとハシヤスメ・アツコのことを考えて書いたらしいです。

そして、モモコが自分から書きたいと思って書いた初めての曲でもあります。

感動的なPVもエモくて最高です。

 

モモカンの人柄が詰まった曲「JAM」

一番なんて僕はいらないから 君にあげよう
誰かの上 立たなくてもさ 輝けるはずだから

この歌詞には、モモカンの不器用だけど優しい人柄がそのまま詰まってるなって思います。

すごくシンプルな言葉だけど、そう簡単には言えないし、出てこない言葉ですよね。

OTOTOYのインタビューでは、JAMは「私の内面とリズムが合わさって何も悩まずに書けた曲」と語っています。

みんなと比べて何ができるんだろうみたいなことを考えることもあったけど、1番になりたいとか思ってると辛いんですよ。みんないいところはあるのに、人と比べてたら辛いなって。だから自分自身にかけた言葉でもありますね。周りが元気だと自分も元気になれるから、私が1番になって誰かが下に行くよりも、1番になりたい人が1番になって喜んでいるほうが幸せだと気づいたんです。あとはBiSHのことでもありますね。昔は歌詞に〈売れたい〉って出てきたり、「BiSH売れたいです!」ってずっと言ってたし、それは今も嘘じゃないけど、幕張の後くらいから「自分たちがいいと思ってやっていることがいい」って思えるようになったのかもしれない。

(引用元:OTOTOY

 

 

 

モモコとアイナの心を繋いだ曲「リズム」

「リズム」は、メンバーのアイナ・ジ・エンドが作曲しています。

本人達が作詞作曲をするアイドルなんて聞いたことないですよね。

この曲は、当時モモコと心の距離を感じていたアイナが、モモコともう少し仲良くなりたいという想いがきっかけで生まれた曲で、実は世に出すつもりは無かったそうです。

 

曲を作ったのは2016年で、歌詞を書いてもらったのは2018年。ある日の帰り道にモモコが「BiSHでいることがつらいのかな?」と思わせるような、ちょっと寂しそうなことを言っていたんです。心の距離が開いてしまっているような気がしたんで、モモコともう少し仲良くできひんかなと思って「もしよかったら歌詞、書いてみいひん? 遊びでどこにも出さへんけど、作ってみよ」と「リズム」の原曲をLINEで送ったんです。そしたら3時間後には歌詞が送られてきて、モモコから「この曲すごい好き すぐ言葉が浮かんできた」と2行くらいの感想が来たときにめっちゃうれしくて。こういう遊び感覚で音楽をやるのって楽しいな、しかもメンバーとやれるなんていいなと思いました。それによってモモコとの距離も少し埋められたような気がして。そういう曲なので、まさかBiSHで歌うことになるとは思いもしませんでした。

(引用元:音楽ナタリー

 

 

 

まとめ

 

モモコグミカンパニーの作詞曲は、いかがでしたか。

モモカンは、読書家を公言しているだけあり、語彙や表現のバリエーションが天才的で、感情のこもった言葉を巧みにメロディーに合わせて譜割りしています。

BiSHは、今でこそ芸能人のファンも多く売れっ子になったわけですが、最初から順調だったわけではなかったんです。

結成当初は初期BiSを思わせる炎上商法のようなプロモーション手法による試練の連続でした。

クソまみれのPV公開、POP(現GANG PARADE)との200km対抗駅伝、TIF初出演も2日目出演キャンセル、禁断のスク水ライブ、24時間イベントなどなど、アイドル界に数多くの伝説を残しています。

BiSHの歌詞が多くの人に共感されるのは、その瞬間を常に必死で生きてきた人間の嘘の無い感情が込められてるからだと思うんです。

特にモモコグミカンパニーは、ステージに立つ側の人間でありながら、良い意味でメンバーの中で最も普通の女の子というか人間って感じがするから、言葉が心に沁みるんです。

何かに悩んだり、苦しんだり、励まされたくなった時は、モモコグミカンパニーの作詞曲をぜひ聴いてみてください。

ABOUT ME
punitama
毎日楽しいことをしていきたいと思いながら、人の真似ばかりしています。 アイドル現場や競馬場にちょくちょく出没しています。